2025年5月のデータを見ると、訪日外客数、訪日中国人観光客数ともに前年比で大幅に伸びているが、日本国内の小売りを代表とする高島屋のインバウンド客の店頭売上高(第1四半期)は、前年同期比マイナス30%まで激減している。これはなぜか。
筆者は2014年からインバウンドの研究をはじめ、現在週2回のペースで訪日経験者にインタビューをしているが、その中でわかったことがある。それは日本が求めている高収入・高教養・高消費である理想の観光客は日本から離れていっているという現実だ。
訪日中国人の個人観光ビザが解禁してから10年以上が経ったが、その中で来る人たちの特徴が少しずつ変わってきている。イノベーション理論でいわれる、イノベーター、アーリーアダプター、アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ、ラガードで言えば、今日本に来ているのは、流行の後追い組であるレイトマジョリティとラガードだと思われる。
■いま日本に来ている中国人は「財布のひもが固い」
その証拠はコロナ後の中国人の訪日回数の変化から読み取れる。
リピーターの多くはイノベーター=海外に興味を持つ高所得で高い教養を持つ中国人であり、彼らがまず日本の個人旅行市場を開拓した。それから彼らの影響を受けているアーリーアダプター、アーリーマジョリティがあとを追うように日本を訪れていた。
「日本はもういいかな…」年収3億円の親日家が語る、中国≪超富裕層≫が訪日を“卒業”したワケ(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/35bc3678feba1c662d993a300339f80bd3afc11d
コロナ以前の中国人旅行者は、本当に日本のことが好きで、消費力もあり、日本のすべてに対し好奇心と好感にあふれる観光客たち。円安ではなくても、日本のお店のサービスがよいので、欧米ブランドや日本の高級工芸品などを買うし、座禅・宿坊から、美容整形・料理教室まで、あらゆる面で日本を満喫していた。いわゆる真の「高付加価値旅行者」だった。
ところがコロナが明け、様相が一変する。
最初こそはビザ発行条件が厳しかったためリピーターが戻ったが、2024年以降は、リピーターの割合が緩やかに下降し、初回の旅行者の割合が増加している。
経済の低迷もあり、コロナ後に初めて来日する彼らは以前の「高付加価値旅行者」に比べると、買い物意欲も予算も低めで、財布のひもは固い。
また、若い人は「映え」を重視しているので、写真や動画を撮るために観光していて、落ち着いて「文化」を体験する気持ちも時間もない。
コロナ後、SNSには「日本は安くて住みよい」といった内容の投稿が増えた。それらに惹かれて来日する人も増え、その結果、コンビニやコンセプトカフェ、バズるパン屋や駅で写真を撮ることで満足する中国人観光客が多く、高級品の購買やリピートにつながる文化体験をする人は少ない。
「日本はもういいかな…」年収3億円の親日家が語る、中国≪超富裕層≫が訪日を“卒業”したワケ(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/35bc3678feba1c662d993a300339f80bd3afc11d?page=2
円安の影響で富裕層でなくても旅行できる国まで落ちてしまっている状態なんですよね
観光バブルも長くは続かない




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